おおよそ仕事をしたり、子育てをしたり、親戚などとの人付き合いをしていくことが当たり前とされる社会人。
お正月も無事に明けたことをお祝いする意味合いのある「時候の挨拶」として「新春の候」を入れた文書を作成するような機会もありますよね?
知らないからスルーするといったことは、やはりマナー違反と受け取る方もいらっしゃいますので、そのまま放置しておくことは、あまり良いこととは言えません。
今回は、そんな「新春の候」を使いたいものの、失礼になってしまうことがないかと、その使えるパターンや使える時期は、いつまでなのか?どんな使い方をしたら大丈夫なのか?を調べている方に向けて、ご紹介させていただきたいと思います。
新春の候を使う時期はいつまで?
新春の候は、じつは1月の慣用表現とされています。
ですから、使える時期としては、1月中に限られてきてしまいます。
ほかにも1月の時候の挨拶として、
- 初春の候
- 厳冬の候
- 厳寒の候
- 頌春の候
などもあります。
そのときどきによって、寒かったりそうでもなかったりすることもありますので、新春の候を使用することが最も無難な表現であることは間違いありませんから、覚えておくと良いですよ!
新春の候の読み方と意味は?
ちなみに、新春の候と書いて、「しんしゅんのこう」と読みます。このとき
候は「そうろう」と読むことはありませんので、今のうちにあらかじめ気をつけておきたいものです。
また、その意味は、「新春」が新しい年や春が訪れたことを指しており、「候」は天候や気候を表しているとされています。
どうしても「春」というと、もう少し暖かくなってくる季節に使うのではないかと不安になりますが、この場合は旧暦が基準となっているため、違和感はありますが問題ないようです。
ですので、全体的な意味合いとしては、「新しい年を迎えることができたことをお祈りする」といった意味があると言われています。
新春の候を使った例文は?
それでは、実際に「新春の候」を使った例文を3つご紹介させていただきます。
その1
拝啓 新春の候、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
これは、個人の方に対して最もよく使われるお決まりのフレーズです。
その2
拝啓 新春の候、貴社益々ご発展のこととお慶び申し上げます。
これは、会社や法人宛とするときに使えます。
その3
拝啓 新春の候、まだまだ寒い日が続いていますが、お変わりなくお元気でいらっしゃいますでしょうか。
こちらは少々アレンジしたバージョンとして、差出人の思いを込めることができ、好印象ですよ。
新春の候を使う時期はいつまで?のまとめ
いかがでしたか?
昔から使われているものではあるものの、その正しい意味を知らなかったり、理解していないことって結構あるものです。
だからこそ、礼儀として一般常識やマナーとして、戸惑うことなく使えるようになれるといいですよよね。
新春の候を使った3つの例文も、ぜひ参考になさってくださいね!
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