寒い季節に恋しくなるのが、甘くておいしいだけでなく、美容と健康に良いと言われる「甘酒」ですよね。
甘酒に含まれているビタミンB1、B2、B6、ナイアシン、パントテン酸などのビタミンB群やオリゴ糖、システインやアルギニンなどの必須アミノ酸、ブドウ糖といった成分の作用は、まさに「飲む点滴」と言われることもあるほどの、栄養価が髙いものとなっています。
今回は、そんな米麹の甘酒を自宅で手作りする時、ご飯を入れると良いとたまたま耳にしたけど、栄養に差が出るのか、入れる理由が何なのか、入れない場合との違いについて知りたい!
といった方に向けて、耳寄りな情報をお話させていただきたいと思います。
甘酒にご飯を入れる理由は?
甘酒にご飯を入れることによって得られるメリットは、どろどろとしたお米の食感と、風味が残るかどうかが最大のポイントになります。
本来、甘酒は米麹だけで作るものですが、そうなると材料費が高くついてしまい、コスパが良くありません。
だからご自宅で作るときなどには、柔らかく炊いたご飯で増量するといった意味合いが強いとされています。
お米のデンプンが甘酒の甘さの源であるため、決してご飯が必要なわけではありませんが、ご飯を入れた甘酒は、米麹だけで作った甘酒と比べると、甘さとコクが全然違います。
ただし、ご飯を加えてもしっかり糖化させられなければ、甘味を引き出すことができません。
時間短縮や栄養摂取の甘酒作りを期待されているのであれば、敢えてご飯を加えない作り方もアリだと言えますよ!
ご飯を加えるかどうかは、満足感や食感の違いがあるだけですので、シンプルに味を楽しむだけ、または酒粕由来の栄養を摂るのが目的であれば、ご飯を別で加えなくても大丈夫です。
米麹と水だけで作る甘酒は効果ない!?
米麹と水だけで作るの甘酒は、お米由来のさっぱりとした優しい味が魅力となっています。
先にお話したように、費用の面やボリューム感、もっちりした食感を楽しむこと以外に、栄養価が劣るようなことはありません。
できあがる甘酒の量は減ってしまいますが、米麹と水だけで作る甘酒で十分栄養価を摂取することができますよ。
酒粕で作る甘酒の効能の違いは?
両方とも日本酒の製造過程で原材料とされるものですが、米麹の甘酒は、蒸したお米に麹菌をつけて作られます。
対する、酒粕の甘酒は米麹をアルコールで発酵させた「もろみ」を主原料としています。
もろみをしぼって日本酒にしたあとの副産物として出来上がるのが、「しぼりかす」である酒粕なのです。
端的に言えば、ノンシュガーかつノンアルコールの甘酒が「米麹の甘酒」、砂糖とアルコールが入っている甘酒が「酒粕の甘酒」になります。
効能としては、アルコールが身体をより温めてくれたり、お砂糖が速やかに血糖値を上げてくれる違いがありますが、トータルバランスで見れば、成分としてもともと同じものと言えますので、大きな差はありません。
甘酒作りにご飯を入れる理由は?入れないのとではどんな違いがある?のまとめ
普段何気なく市販の甘酒を買っていると、その作り方や材料の違いに注目することはあまりありませんよね?
自分で作ってこそ、はじめて自分好みのおいしい甘酒が見つけることができる場合もありますので、ぜひともオリジナリティあふれる甘酒レシピで、温かい冬を乗り切ってくださいね!
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