スーパーで草餅を買って食べてみたら、味はよもぎっぽいのによもぎ餅じゃないのかどうか気になったことありませんか?
また、よもぎ餅と一言で言っても、あんこが入っているもの、そうでないものがあるし、草餅との違いってそれだけなのかな?と気になってしまいますよね?
今回は、よもぎ餅と草餅の違いの謎について、その真相に迫ってみたいと思います!
よもぎ餅とは?
よもぎ餅とは、よもぎの葉を混ぜた和菓子のことで、「上新粉」や「もち粉」を使って作るのが一般的です。
その食べ方はよもぎ餅そのまま、もしくは餡を合わせるのがメジャーです。
よもぎを混ぜて作ったお餅のことを、総称して「よもぎ餅」と言います。
草餅とは?
では、対する草餅とは一体何なのでしょうか?
じつは、もともと草餅は、ハハコグサ(母子草)という春の七草としても有名な薬草でもある、野草を使って作られていました。
ですが、時代の移り変わりとともに、江戸時代中期には、よもぎを使ったお餅のことを指して「草餅」と呼ぶようになっていったと言われています。
草餅も上新粉を使って作りますが、最近では白玉粉やもち粉を入れることも普通になりました。
よもぎ餅と草餅の違いは?
結論から言うと、現在ではよもぎ餅と草餅の違いはありません。
前述させていただきましたとおり、昔、材料が違っていたとき、両者を区別するために、それぞれ名前が付けられたようです。
「ハハコグサ(母子草)」を使って作られていた草餅が、よもぎを使って作られるようになった経緯ですが、「母と子を一緒に煮てしまうのは縁起が悪い」と思われるようになったことがきっかけだったそうです。
でも、その呼び名を母子餅ではなく、草餅としていたのも、考えてみれば、ちょっとおもしろいですよね。
ちなみに現在では、どちらも同じ材料で作られているため、この2つは同じものとなるわけです。
あんこの有無でよもぎ餅であるか草餅であるかとする見解は、間違っているということになります。
ただ、今でも当時の名残から名称として「よもぎ餅」「草餅」両方が残っているんですね!
よもぎの効能効果って何?
では、そんな、草餅ことよもぎ餅の効能効果はどういったものがあるのでしょうか?
よもぎ餅に使用されるよもぎ粉とは、天然のよもぎを採集してからボイルし、さらに乾燥させ、繊維質を残すように粉砕したもののことです。
そうすることでさらによもぎの栄養価を高め、引き出すことが可能となるだけでなく、風味が濃厚となるのだそうです。
そうして作られたよもぎ粉は、緑黄色野菜の一種であり、カルシウムや鉄分といったミネラル成分をはじめ、ビタミン類、食物繊維、コリン、クロロフィル等を豊富に含んでいます。
よもぎの効能は、科学的にも解明されており、体質改善や生活習慣病の予防を期待することができますよ!
よもぎ餅と草餅に違いはない!?のまとめ
いかがでしたか?
見た目では、よもぎ餅なのか草餅なのか分からないと思っていた方は、じつは正解で同じもののことだったんですね。
となると、逆に昔作られていた材料での「草餅」も一度食べてみたくなってしまいますよね。
こちらの記事も読まれています