社会人になったら、思いがけずお付き合いが増えて、何かとごあいさつしなければならない機会に直面してしまいますよね?
4月になったので、お世話になっている人や会社にお手紙を出したいものの、それぞれふさわしい、時候の挨拶が良くわからない・・・
今回は、そんなお悩みの声にお応えするべく、春暖の候を使う時期はいつからいつまでなのか、読み方や意味、例文も合わせて一挙ご紹介していきたいと思います。
春暖の候の読み方と意味は?
日本では、手紙やハガキなどを書くときには、必ず拝啓といった頭語の後に 「春暖の候」のような季節を表す言葉を入れることが、一定の決まりごととなっています。
これは、四季のある日本ならではの表現方法であり、春夏秋冬それぞれのものが多数用意されており、それらをそのときどきの状況を鑑みて、選択して使用することが一般的です。
そして、そういったごあいさつの最初に持ってくる定型句は、「時候の挨拶」といったネーミングで呼ばれています。
そんな時候の挨拶のなかに分類されている「春暖の候」ですが、もともとは漢語の言葉が語源となっています。
そのため、格調が高いだけでなく、礼儀や作法・マナーを適切に表現することのできる挨拶にふさわしい言葉とされています。
ちなみに、「春暖の候」と書いて、「しゅんだんのこう」と読みますので、「そうろう」と思っていた人は、ご注意ください!
日本では、音読みには音読みをするといった、文法的な単語の法則がありますので、春暖が音読みであることに合わせて、「候」も音読みした「こう」と読ませるようになっているのです。
そして、「春暖」の意味ですが、春の暖かさを感じる頃といった雰囲気を表現しています。
ですので、「候」と合わせて、春の暖かさを感じる気候となりましたが・・・といったニュアンスをあらわしています。
春暖の候を使う時期はいつからいつまで?
さらに、 「春暖の候」を使う時期ですが、気候が温かくなってきた3月・4月頃に用いられることで知られています。
なお、時候のご挨拶というものは、厳格なしきたりであったり、正解があるわけではありませんので、そんなに神経質になって四角四面な考え方をしなくても大丈夫です。
日本列島は、北から南までいろいろな地域間格差がありますので、場所によっては桜の開花と共に使い始めても良いとされていますので、ご安心くださいね。
春暖の候を使った例文
それでは、気になる春暖の候を使った例文を4つ、ご紹介させていただきたいと思います!
①拝啓 春暖の候、ご家族さま、お変わりなくお過ごしでしょうか。
②拝啓 春暖の候、いかがお過ごしですか。
③謹啓 春暖の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
④謹啓 春暖の候、貴社益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。
①~③は個人宛に、④は法人や会社宛にするのに適しています。
なお、拝啓ではなく 謹啓を使ったほうがより敬意を表現できますので、失礼に当たらないのでおすすめですよ。
春暖の候を使う時期はいつからいつまで?のまとめ
いかがでしたか?
なかなか見た目の漢字の雰囲気だけでは間違いがちな、時候の挨拶ですが、そこまで気難しく考えなくても大丈夫です。
ただそのように決まっていることだからと冷静に、正しく使用すればちっとも怖いことはありませんよ!
例文もぜひ参考にしてみてくださいね。
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