葛飾区にある「堀切菖蒲園」がリニューアルしたので行って来ました!!
見所は言うまでもありません。花菖蒲そのものです。
園芸品種の花菖蒲が230種類あり、それが全部で6,000株植えられています。田んぼの数も10を下りませんよ。
そこをリニューアル工事で、広くなった園内通路で回遊できる仕組みになっています。途中、田んぼの中には小さな橋が架けられていたり、脇の築山には東屋が配置されていらりして、心憎いばかりに名庭園を楽しめるしつらえがそこかしこにあるんです。
「堀切菖蒲園」へのアクセス方法と駐車場
・所在地:〒124-0006 東京都葛飾区堀切2-19-1
・開園時間:午前9時から午後5時まで
・入園料:無料
この公園へのアクセス方法でもっとも一般的なものは、京成電鉄本線「堀切菖蒲園」駅から歩きです。だいたい徒歩8分くらいで着きますよ。
周囲は下町らしく細い道が曲がりくねったりしていて、少し分かりにくかったりしますが、ある程度プロムナード的な道が付けられているので、そこに沿って歩けば間違えずに着きます。
分からなければ早めに地元の人に聞くと良いと思います。地元では有名な場所なのですぐ教えてもらえますから。
そして残念ながら、周囲に駐車場はありません。
少し離れた荒川の河川敷に、スポーツをしに来る人向けの駐車場があるので、クルマはそちらに置いて来園することは可能です。ただし、距離にして600メートルほどあります。
リニューアルオープンでファミリーにおすすめ
ここは現在、東京都葛飾区が所有する区立公園になっていますが、それ以前は都立の庭園でした。さらにそれ以前は、観賞用に開設された私立庭園です。
その頃には浮世絵師として著名な、歌川広重(別の名を安藤広重)も写生に訪れたりしていたようですね。つまりいつの時代も、お金を取って花菖蒲を見せていた場所です。
それだけの庭園と施設を、都立庭園の時代そのままに区が引き継ぎ、区立公園として一般開放したわけですから、それだけでも穴場的名所だったわけですが、それに加えて2年前から長らく続いていた庭園部分の大改修工事をこの春終わって、リニューアルオープンしました。
もうこれは見に行かなくては損なくらい立派な庭園です。
なにしろ入園料無料で江戸時代から続いている庭園に入れて、都立庭園時代に整備された休憩施設まで使えるわけですから。その上さらに大規模工事完了です。もう至れり尽くせりですね。
また今回のリニューアル工事で、トイレがぐっとキレイになりました。赤ちゃんを連れたご家族連れにも十分対応できますから、そこは無料庭園の気安さで、子供から大人まで誰でも楽しめますよ。
特に、以前は分かれていて直接行き来の出来なかった、隣接する児童遊園が新たに堀切菖蒲園に組み込まれる形で芝生広場になりました。小さい子供さんを遊ばせるにはに格好な場所ですね。
グルメやお土産は?
ただ、こうしてリニューアルされた堀切菖蒲園ですが、園の立地自体は何も変わっていません。周囲は下町の住宅街のままですから、お店はまったくありません。
しょうぶ祭(例年6月初旬から中旬まで)の際は入口付近に数軒の屋台が出ますが、普段は園内の軽食がとれる休憩施設以外何もありませんから、食事などは京成「堀切菖蒲園」駅周辺のお店でとることをおすすめします。
お土産も、しょうぶ祭の期間中は入口付近にテントが出て、絵葉書などが販売されますが、それ以外の期間は特に何もありません。
さいごに
お帰りには、来た道を引き返しても構いませんが、すぐそばの荒川の河川敷に出てみてもいいかもしれません。河川敷にも3つほどの菖蒲田があり、季節には見事な花菖蒲を観賞できます。
菖蒲田のすぐそばに船着場があり、本数はわずかですが、時間が合えば遊覧船にも乗船できるんですよ。
そして何より、このあたりの荒川河川敷には、土で出来たいわゆるあんこ型の堤防(土手)が連なっていて、都心と思えないほど広々としていて、とても気持ちのいい空間になっています。
対岸にはスカイツリーがくっきりと見渡せるここのあたりはかつて、著名作家永井荷風が散策ルートにしていたそうで、随筆などに登場しています。