色々な色もあり、見た目も綺麗で園芸にも人気の「リコリス」。
そして、日本特有の彼岸の時期に咲くとされ、少し不吉なイメージもある「彼岸花」。
でも、「リコリス」って「彼岸花」とよく似ているけど違う花なの?と疑問に思いますよね。
今回はそんな「リコリス」と「彼岸花」について説明していきます!
彼岸花はリコリス属の一つ。リコリスは実は品種が豊富!
「リコリス」と「彼岸花」の違いはなんなのでしょうか。
実は、リコリスというのは「ヒガンバナ科リコリス属」の総称で、ここに彼岸花も含まれるんです。
リコリスと一括りに呼んでいた方も多いと思いますが、このことは結構知られていないことかもしれないですね!
園芸上でリコリスと称しているものには、
- シロバナマンジュシャゲ
- キツネノカミソリ
- ショウキラン
- ナツズイセン
- リコリス・インカルナータ
なども含まれます。
特徴としては、線状または帯状の葉を根出し、散系花序で6枚の花弁が放射状につくものです。
出葉時期は種類によって異なり、
早春に出葉するものとして
- キツネノカミソリ
- ナツズイセン
など。
秋に出葉するものとして
- ヒガンバナ
- シロバナマンジュシャゲ
などがあります。
しかし、いずれも1週間しか開花せず、初夏になると全ての葉が枯れてしまいます。
従来「彼岸花」というと、日本では不吉なことを連想させるためあまり人気がなかったそうなのですが、欧米で「リコリス」が人気になるとともにその価値が見直されてきたそうです。
彼岸花にも別名がいっぱい
「リコリス」と「彼岸花」の違いについては知っていただけたでしょうか。
そんな「彼岸花」ですが、別名がたくさんあることをご存じですか?
その別名はおよそ1000種類にもおよぶそうです!
今回はその一部を紹介します。
まずは、彼岸花のもつ「死のイメージ」や「毒性」からついたとされる別名としては、
- 死人花
- 地獄花
- 幽霊花
- 毒花
- 痺れ花
があります。
続いて、見た目に由来したとされる別名としては、
- 天蓋花
- 狐の松明
- 狐花
です。
そんな中、よく聞く別名として「曼珠沙華(マンジュシャゲ)」というのがあると思います。
曼珠沙華は、仏教の経典に由来しています。
「天界に咲く花」「見る者の心を柔軟にする」という意味を持ち、おめでたいことが起こる前に天からひらひらとふってくる、良いことの前兆だと語り継がれています。
また、曼珠沙華は仏教では白い花とされており、それを見たものの悪業を払うとも信じられているそうです。
彼岸花のもつ、ちょっと怖いイメージとはまた違ったイメージになりそうですね。
リコリスと彼岸花の違いって何?意外と知らない豊富な別名!?のまとめ
一口に「リコリス」や「彼岸花」といっても、たくさんの種類や別名があることが分かりましたよね。
悲しいイメージのある「彼岸花」ですが、とても綺麗な花ですので、ぜひ育ててみても良いかもしれませんね。