一気に冬がやってきたと思うのが、「冬至」という言葉を聞いたときではないでしょうか。
この冬至の日にはするとよいこと、食べるとよいものがありますが、なぜそう言われているかご存じですか?
今回は、そんな「冬至」についてご紹介していきます!
冬至とは何?
そもそも、冬至とは何でしょうか。
冬至とは二十四節気の一つで、暦の上ではちょうど冬の真ん中に位置します。
そして、「日短きこと至(きわま)る」という意味でもあるように、一年のうちで最も昼が短く夜が長い日です。
そこから昔の人々は「一陽来復(いちようらいふく)」といって、この日に太陽の力が一番弱まり、この日を境に再び力が甦ってくるとして、冬至を境に運が向いてくると言っていたようです。
冬至の日にすることは?
冬至の日にすることといえば、「ゆず湯」に入るという方も多いのではないでしょうか。
しかし、なぜ「ゆず湯」に入るのでしょう?
その説はいくつかあります。
「柚子=融通がきく」、「冬至=湯治」、という語呂合わせから冬至の日にゆず湯に入る、という説。
また、運を呼び込む前に厄払いをするための禊という説もあります。
こちらは先ほど書いた、「一陽来復」という考えからきています。
運が向いてくる大切な日の前に入浴する際、強い香りのもとには邪気が訪れないという考えから、冬が旬の香りの強い柚子を入れたようです。
また、柚子は寿命が長く病気に強いので、無病息災を祈るため、とも言われています。
実際ゆず湯には、血行を促進して冷え性を緩和したり、体を温めたりする効果が高いんですね。
冬至に食べるものって何?
続いては、冬至の日に食べるものです。
よく聞くのは「かぼちゃ」だと思いますが、実はそれだけではないことを知っていましたか?
実は冬至には、「ん」のつくものを食べると「運」が呼び込めると言われています。
- なんきん(かぼちゃ)
- れんこん
- にんじん
- ぎんなん
- きんかん
- かんてん
- うんどん(うどん)
などですね。
これら「ん」のつくものを「運盛り」といい、縁起をかつぐだけでなく、栄養をつけて寒い冬を乗り越えるための知恵でもありました。
ではなぜ、かぼちゃが冬至に食べる代表的な食べ物になったのでしょうか?
かぼちゃは、ビタミンAやカロチンが豊富なので、風邪予防に効果的です。
また、かぼちゃの旬は夏ですが、長期保存ができることから、冬に栄養をとるために最適な食べ物でもあります。
こういった理由から、「ん」のつく食べ物の中でも、かぼちゃがよく食べられているんですね。
冬至とは何する日?することと食べるものその意味とは?のまとめ
いかがでしたでしょうか。
今まで何気なくやってきたことでも、意外と理由を知らなかった方が多いのではないでしょうか。
言い伝えや先人たちの知恵など、深い理由があったのですね!
冬至の日を境に運を上げるためにも、先人たちの知恵をぜひとも取り入れていきたいですよね。
冬至の日には、柚子湯と「ん」のつく物を食べて、元気に冬を乗り切りたいものです。