冬の訪れとともに、おいしいりんごのシーズンが始まります。
甘くて、ぱりっとした食感のりんごを期待して食べたとき、もさもさとした食感に驚いた経験はありませんか?
私はやっぱり、カリッとした甘いりんごが好きです。
では、どうしてりんごはもさもさすることがあるのでしょうか。詳しく解説します。
食感がもさもさのりんごはどうして?
りんごを食べるとき、もさもさとした食感に出会って失望したことはありませんか?
なぜりんごがそのような食感になるのでしょうか。
その感じ、実際には少し残念ですよね。
りんごは、そのシャキシャキとした食感と甘さが魅力です。
りんごの収穫時期は、早生のものは9月、遅いものは10月末から11月末までです。
天気の影響を受けやすい年を除いて、この時期に店頭に並ぶりんごは新鮮で、味の違いも少なく、外れることはほとんどありません。
では、なぜその食感に変わってしまうのでしょうか?
りんごの食感が変わるのはどうして?
りんごが時とともに食感がもさもさとなる背景には、品種や保存日数が影響しています。
時間の経過とともに、りんごのシャキシャキ感が失われ、もさっとした感じになるのは、保水性が低下し、必要な油分も失われるためです。
食べるのが難しいものもあります…
りんごは、乾燥を感知すると、油分を放出して、自然のワックス層で保護します。
実際に、この自然なワックスが人工のものと誤解されることがあります。
りんごの皮が特につるつるしている場合、油分や水分が失われ、もさっとした食感になっている可能性が高いです。
また、蜜がたっぷり入ったりんごが最高というわけではなく、蜜が入るということは完熟を意味します。
他のフルーツと同様、りんごも初めは硬いが、成熟すると柔らかくなります。
蜜が多くなると、シャキシャキ感は減少し、もさもさ感が増していきます。
この食感の変化が始まると、日々味や食感が悪化するんですね。
特に、気温が5°C以上の場所での保存は、食感の変わりやすさを促進します。
したがって、蜜は成熟を示すものの、保存性が低下することも示しています。
最適な食べ時は、蜜が入り始めて、自然のワックスが出始めた時期ですが、具体的なタイミングを特定するのは難しいです。
しかし、このタイミングでのりんごは、最も美味しい状態と言えるでしょう。
りんごの食感、品種は影響するの?
リンゴの食感に品種は関係あるのでしょうか?
まずは、りんごの品種をみていきましょう。
日本のりんごの主役「フジ」
国内で大人気の「フジ」は、かじるとシャキッとし、噛めばサクサクの食感。
特有の酸味を持ちつつ、多くの人々から愛される定番の味が魅力です。
甘さと酸味のバランスが良い「ジョナゴールド」
「ジョナゴールド」は、ジューシーさが魅力。
生食はもちろん、料理にも使える汎用性を持つ。
甘さを強く感じつつ、心地よい酸味もあります。
食べるともっちりとした柔らかさが感じられます。
日本の人気2位「ツガル」
青森県発の「ツガル」は、甘くてジューシーな味わいが特徴的。
他の品種よりもやや柔らかい食感があり、桃のような甘さとジューシーさが特長です。
りんご界のトップ「王林」
青みを帯びた「王林」はその名の通り、「りんごの中の王者」を意味します。
一口かじればサクサクの食感が楽しめますよ。
料理好きには「紅玉」がおすすめ
鮮やかな赤色の「紅玉」は、他の品種に比べてサイズが小さい。
一口食べると「これは酸っぱい!」と感じるほどの酸味がありますが、その後に続く甘みもまた格別です。
リンゴといえど、その種類や味は多岐に渡ります。
食感が「もさもさ」に感じられるのは保存期間が影響していることもあれば、ジョナゴールドのような柔らかさが原因であることも。
旬の秋、多彩なりんごの味を堪能しましょう。
りんごの食感がもさもさなのはなぜ?種類による違いは?のまとめ
せっかくのりんごの季節、甘くてジューシーなものを選びたいもの。
市場には「完熟」や「蜜入り」といった魅力的なキーワードが並びます。
季節の風味を楽しんでくださいね。