最近、父が孫の頼みでビー玉を取る挑戦をしました。
「おじいちゃん、このビー玉取って!」
とのリクエストに応え、父はネジを回す、ペンチでこじる、さらにはビー玉を割ろうとするなど、さまざまな方法で試みました。
ラムネのビー玉が見えると、中のビー玉を取り出したくなるのはよくあること。
子供の頃の好奇心は、大人になっても消えないものですね。
子供がいる家庭では、いつ「ビー玉を取って!」と頼まれるかわかりません。
では、ビー玉をうまく取り出すにはどうしたらよいのでしょうか?
この記事では、ラムネボトルからビー玉を取る様々な方法と、メーカーごとに異なるテクニックをわかりやすくご紹介します。
瓶ラムネのビー玉の取り方は?
ラムネ瓶のキャップを開けるのは、思った以上に難しいものです。
キャップには、大きく分けて2つのタイプがあります。
・ネジ式キャップ
・打ち込み式キャップ
それでは、これらのタイプに応じたラムネのビー玉の取り方を見ていきましょう。
ネジ式キャップの場合
ネジ式キャップは、単純に回すだけで開けることができます。
このタイプは、キャップをひねることで緩む仕組みになっています。
ネジ式のビー玉取り出し手順は、以下のとおりです。
【ネジ式ビー玉の取り出し手順】
1.ラムネを全部飲む(ビー玉を間違って飲まないために、瓶を空にしてください。)
2.キャップを暖めて柔らかくする(40度程度のお湯でキャップを温めます。)
3.滑り止めとして濡れタオルやゴム手袋、軍手を使う(握力を増すためです。)
4.キャップを時計方向に回す(開かない場合は瓶を回してみてください。メーカーによっては反時計方向の場合もあります。)
この手順で、ネジ式キャップのビー玉は簡単に取り出せます。
ネジ式と打ち込み式のキャップは、キャップの縦の部分に突起があるかどうかで識別できます。
ネジ式には突起が存在します。
打ち込み式キャップの場合
一方、打ち込み式キャップは手で簡単に開けることはできません。
打ち込み式は、キャップがラムネ瓶の口にしっかりと固定されており、ビー玉を取り出すためには特別な道具が必要です。
【打ち込み式ビー玉の取り出し手順】
1.ラムネを飲む(ビー玉を誤飲しないために、瓶を空にしてください。)
2.キャップを温めて柔らかくする(40度前後のお湯で温めます。)
3.栓抜きを使ってキャップを外す(栓抜きや缶切りの爪を使い、慎重に取り外します。)
これらが、2つのタイプのビー玉取り出し方です。
注意点をあげると、、瓶を割ってビー玉を取り出す方法は非常に危険です。
絶対に避けてくださいね。
メーカー別キャップタイプ(ネジ式か打ち込み式か)
キャップがネジ式か打ち込み式かはメーカーにより異なります。
以下は各メーカーとそのキャップタイプです。
メーカー | キャップタイプ | 特記事項 |
---|---|---|
ハタ鉱泉 | ネジ式 | – |
木村飲料 | 打ち込み式 | ハッピークローバーはネジ式、ペットボトルは全てネジ式 |
サンガリア | 打ち込み式 | ペットボトルはネジ式 |
フジ・コーポレーション | 打ち込み式 | キャップに特殊なスリットがあり、力が必要 |
かつては瓶の回収と再利用のため打ち込み式が主流でしたが、現在では分別が容易で安全なネジ式が増えています。
また、軽くて安全、廃棄が簡単なペットボトルタイプのラムネも増えています。
ラムネにビー玉はなぜあるの?
ラムネボトルにビー玉が組み込まれているのはなぜでしょう。
初めは子ども達を惹きつけるためだと思われがちですが、実際には炭酸飲料の密閉を目的として使用されています。
この密閉方式の起源を辿ると、昔はコルクをキャップとして利用していたことがわかります。
しかし、コルクにはいくつかの欠点がありました。
- コルクが割高である
- 炭酸ガスが漏れやすい
これらの欠点を克服したのがガラス製の玉です。
このガラス玉は後に「ビー玉」として知られるようになり、ラムネの炭酸を密閉するために使用されるようになりました。
その密封の仕組みは、ラムネボトル内の炭酸ガスの圧力がビー玉を瓶の口に押し付けて密閉するというものです。
ラムネをボトルに注ぎ、逆さにすると、炭酸ガスの圧力でしっかりと栓がされるのです。
内部の圧力を活用して、密閉するわけです。
現在では通常のキャップでも炭酸飲料をしっかり密閉できますが、ラムネの特徴的な形状は定着しており、夏の象徴として従来のスタイルで販売され続けています。
ラムネのビー玉の取り出し方まとめ
瓶ラムネのビー玉を取る方法には、ネジ式と打ち込み式の2つのタイプがあります。
この中でネジ式は、ビー玉を取り出しやすいのが特徴です。
メーカーによってはタイプが異なるため、特にビー玉を取り出したい場合はネジ式のラムネを選ぶと良いでしょう。
また、ごみの分別も容易です。
今年の夏もラムネを楽しみ、ビー玉を取り出してみてください。
お孫さんやお子さんにも喜ばれること間違いなしですよ。