多くの学生が大学卒業式への出席を考慮しますが、出ない、行かない選択肢もあることはご存知でしょうか。
実は、卒業式に出席しなくても全く問題ないのです。
卒業式は学生生活の大切な節目であり、感動的なイベントとされています。
ただし、大学によっては、卒業式の準備やリハーサルがほとんどなく、日程や会場情報のみ提供されることがあります。
では、卒業式に出席する必要はあるのでしょうか。
欠席した場合、何か後悔することがあるのでしょうか。
実際、多くの人は大学卒業式がどのようなものか知らないため、疑問を抱えていることでしょう。
この記事では、以下の内容について詳しくご説明します。
・卒業式に行かない学生の理由
・卒業式を欠席する際の卒業証書や学位証の受け取り方
この記事を読めば、卒業式に関する疑問や不安が解消され、新たな人生のスタートを安心して迎えられるでしょう。
大学の卒業式への参加は任意!出席しなくても大丈夫です!
小学校や高校では卒業式のリハーサルを重ね、本番に臨んだ経験があるでしょう。
とくに小学校では、卒業式の細かい部分まで練習し、準備をしますよね。
そうした経験を経て、大学の卒業式はどんなものかと気になる方も多いでしょう。
大学卒業式の基本的な流れ
大学の卒業式は通常3月下旬に行われ、多くは25日頃です。
大学によって違いはありますが、一般的には以下の流れで進行します。
- 開式の挨拶
- 校歌(学歌)の斉唱
- 卒業証書・学位証の授与
- 学長による式辞
- 理事長や招待客からの祝辞
- 閉式の挨拶
場合によっては、在校生からの送辞や卒業生代表による答辞、記念品や賞の授与が行われることもあります。
校歌は合唱部が歌ったり、CDで流れたりするため、歌う必要はありません。
卒業証書や学位証の授与は、各学部の代表者が舞台で受け取り、他の学生は式後に受け取ることが多いです。
学生数が多い場合は、個々に舞台で受け取るのは困難です。
式はおおよそ1時間程度で、高校のような入場や退場のリハーサルはありません。
参加は自由です!強制ではありません
高校までの卒業式はほぼ全員が出席するのが一般的ですが、大学の卒業式は自由に参加できます。
実際、大学の卒業式に参加しない学生の割合は約10%で、2000人の学生がいる場合、約200人が欠席します。
出席確認や単位への影響はありませんので、心配する必要はありません。
ただ、迷っている場合は、人生の重要な節目としての参加を考えてみるのも良いでしょう。
最後の卒業式になる可能性もあるため、体験してみる価値はあります。
途中で退席することも可能なので、行かないことを後悔するよりは、参加してみる方が良いかもしれません。
大学卒業式の欠席には主に2つの理由があります
大学卒業式を欠席する背景には、様々な理由が存在します。
実際に卒業式を欠席した学生たちの理由を探ってみると、大きく2つの理由が浮かび上がります。
- 卒業式に参加することができない事情があった
- 卒業式への参加意欲がわかなかった
これらの理由を、具体的に見てみましょう。
卒業式に参加できない事情があった場合
卒業式に出席できない具体的な事情としては、以下のようなものが挙げられます。
- 就職活動の面接が重なっていた
- 就職先での研修が開始されていた
- 引っ越しなどで時間が取れなかった
とくに、新しい職場での研修が3月から開始される場合、研修の準備や参加が優先されます。
卒業式の後すぐに新生活を迎える必要があるため、引っ越しの準備も理由の一つです。
授業や試験が終わると多くの学生が実家に戻るため、卒業式のためにわざわざ戻るのは大変なことです。
卒業式への参加意欲がわかなかった場合
実際には、「卒業式に行きたくなかった」という理由が多く見られます。
- 卒業式への興味が薄い
- 新生活の出費を考えて卒業式の衣装にお金をかけたくない
- 友達との予定が合わない
- 寒い時期であり、卒業式のためだけに出席するのが面倒
大学院へ進学する学生の中には、「まだ卒業という感覚がない」という人もいます。
また、大学の卒業式は高校のように一人一人の名前が呼ばれることが少なく、代表者以外はとくに何もしないため、卒業式への関心が薄いこともあります。
卒業式を欠席した人に「後悔しているか」と尋ねても、「どちらでもよかった」という回答が多いです。
卒業式に出席しなくても、後の謝恩会や打ち上げ、卒業パーティーに参加する人もいます。
要するに、卒業式は自分の卒業を祝う日として、特に悩むことなく楽しむべきだと言えるでしょう。
卒業式を欠席した人たちの後悔について
卒業式に出席しなかった人たちに、その決断に対する感想を聞いてみました。
人生で最後かもしれない卒業式を体験できない
大学の卒業式は多くの人にとって、人生で最後のものになる可能性が高いです。
特有の雰囲気を味わえないことが、後になって後悔の原因になることもあります。
オンラインで卒業式が行われる場合もあるかもしれませんが、やはり実際にその場にいることに勝るものはありません。
成人式や記念日と同じように、人生の重要な節目として考えられており、後で「出席しておけばよかった」と感じる人も少なくありません。
教師や友人との貴重な再会の機会を逃す
地元の友人とは今後も会う機会があるかもしれませんが、異なる地域出身の友人や大切な教師とは、卒業式を逃すことで再び会うのが困難になる場合があります。
卒業式はそれまでの人間関係にきちんとした結末をもたらす機会でもあるため、その場にいないことで何となく物足りなさを感じることがあるかもしれません。
学生生活の区切りをつけるのが難しい
卒業式に参加しないと、学生生活の終わりという明確な区切りが持てず、曖昧な状態で学生時代が終了してしまうことがあります。
卒業式を欠席した場合の卒業証書と学位記の受け取り方
卒業式に出ない場合は、特別な手続きを行わなければ卒業証書や学位記を受け取れません。
受け取りの締切を見逃さないよう気をつけましょう。
大学から直接受け取る
通常、卒業式の後に配布される卒業証書や学位記ですが、式に出席しない場合は、直接大学から受け取る必要があります。
卒業式に行かないと決めたら、まずは学生課にその旨を伝えることが大切です。
春休み期間中に卒業式が行われることも多いため、学生課の営業日を確認しましょう。
受け取り期間が設定されている場合がほとんどなので、その期間内に手続きを済ませることが重要です。
郵送で受け取る
大学が遠方にある場合や、引っ越し等で大学に行けない場合は、郵送で卒業証書や学位記を受け取ることができます。
手続きの方法は大学のホームページに掲載されていることが多いですが、不明点があれば学生課に直接問い合わせましょう。
郵送手続きには必要書類や返信用封筒、切手などが必要です。
大学によって手続きの内容が異なるため、事前に確認が必要です。
・卒業証明書の発行
就職や転職時に必要となる卒業証明書は、大学に依頼して発行してもらうことができます。
発行手数料などが必要になる可能性があるため、事前に確認しておくことをお勧めします。
卒業式に出ない場合の挨拶
卒業式に参加しない場合でも、卒業証書の受け取りと同様に、お世話になった教授や大学関係者、友人や後輩への挨拶は忘れずに行いましょう。
とくに、大学生活で特にお世話になった教授や学生課の職員には、卒業式を欠席することを伝え、感謝の気持ちをきちんと伝えることが大切です。
これらの手続きと挨拶をしっかり行うことで、新しい生活をスムーズに始めることができます。
大学の卒業式に出ない、行かない:その理由と欠席時の対策のまとめ
・卒業式に参加しない主な理由は、参加できない事情と参加を望まないの2つに分けられます
・卒業式を欠席しても、謝恩会や卒業パーティーにのみ参加することも可能です
・卒業式を欠席する場合は、卒業証書や学位記の受け取り手続きを忘れないようにしましょう
・教授や大学関係者、友人や後輩への感謝の挨拶は重要です
卒業式に関する個人的な思い出はそれほど多くはないかもしれませんが、私にとっては最後の卒業式として、参加して良かったと思っています。
最も大切なのは、卒業式に出席するかどうかよりも、社会人として新たなステップに進むための心の準備をすることです。
4年間の学びと努力を誇りに思い、新しい社会人生活への第一歩を踏み出しましょう!