この間、ひなげしを見に行ったら、そこにはポピーと書かれていました。
実際、この二つは同じなのでしょうか?
ひなげしというとピンとこなかったけど、ポピーについてはよく知っています。
それにしても、ひなげしとポピーって何が違うんだろう?
ひなげしとポピーを一緒にしても大丈夫?
実は、ポピーというのはケシ科の植物を広く指す名前なんです。
だから、ひなげしもケシ科に属しているから、ポピーと呼ぶこと自体は間違っていないわけです。
でも、ひなげしとポピーを全く同じと捉えるのはちょっと違うかもしれません。
ナガミヒナゲシやモンツキヒナゲシもポピーの一種として認識されていますし、ケシやアツミゲシもポピーの範疇に入ります。
もし、ひなげしを特定のポピーとして区別して呼びたいなら、「シャーレイポピー」という名前が正確です。
そうすれば、「ひなげし=シャーレイポピー」として問題ないでしょう。
ポピーの方がひなげしよりも一般的に知られている
実際、多くの人はポピーという名前は知っていますが、ひなげしについてはあまり聞きませんね。
私も例外ではありません。
この理由から、花畑を案内する際には「ポピー」という言葉を選んで使うことが一般的です。
それは、訪問者が花をすぐに理解しやすくするためです。
つまり、ひなげしのことをポピーと呼ぶのは、間違いではなく、実際に一般的な呼び名として受け入れられているのです。
ひなげしには様々な呼び名が存在する
ひなげしは、さまざまな名前で知られています。
虞美人草
ひなげしは虞美人草という名でも呼ばれ、この名前には中国の歴史が色濃く反映されています。
もし古代中国に少しでも興味があれば、項羽という名前は聞いたことがあるでしょう。
彼は漢の建国者、劉邦と敵対した著名な将軍です。
劉邦に敗れ、窮地に立たされた際、項羽は詩を朗読し、愛人の虞がそれに合わせて舞を舞いました。
その舞いの後、虞は自らの命を絶ちます。
項羽にとって負担となるくらいなら死を選んだほうが良いと考えたためです。
彼女が葬られた場所に咲いた赤い花が、虞美人草と呼ばれるようになった由来です。
コクリコ
映画「コクリコ坂から」を知っていますか?
実は、コクリコもひなげしの一つの呼び名です。
この名前はひなげしのフランス語名に由来していますが、花屋でこの名前を目にすることはほぼありません。
また、コクリコ坂は実際には存在しない、架空の場所の名前です。
まとめ
以上が、ひなげしとポピーの関連性についての解説です。
「ケシ科の植物=ポピー」という理解に達したと思いますが、ひなげしとポピーは同一ではないことも明らかになりました。
正確には「ひなげし=シャーレイポピー」という関係が成立します。