パエリアは豪華な見た目とボリューム感で、家庭でのパーティーに最適です。
加えて、思った以上に手軽に作れるのも大きな魅力の一つです。
ただ、パエリアを作る際には、時折米が固くなってしまい、中まで火が通らないことがあります。
レシピ通りに作っていても、予想外に米に芯が残るときがあり、食べにくく感じることも少なくありません。
私自身、このようなトラブルに何度か遭遇しました。
しかし、米が焦げていない限り、一度作ったパエリアを再加熱し、食べやすく調整することは可能です。
この記事では、パエリアの米が固く芯が残ってしまった際の対処法と、失敗したパエリアを美味しくリメイクする方法をご紹介します。
パエリアの米が固い場合の対処法
パエリアを作った後、もし底が黒焦げになっているなら、その部分は食べられないかもしれません。
しかし、お米が焦げていないのに硬い場合、まだ改善の余地があります。
固くなったお米は、中まで水分が行き渡っていないためです。
この問題を解決するには、少しの水を加えてもう一度加熱する方法が有効です。
できれば、蓋をして水分が均等に行き渡るようにしましょう。
パエリア用の専用蓋がない場合は、アルミホイルを使うと良いでしょう。
これは、私もよくやっている方法です。
水の量は、お米の量や硬さに応じて調整してください。
一度にたくさんの水を加えると、お米が柔らかくなりすぎることがあるので注意が必要です。
水を加えると味が薄まるため、顆粒状のコンソメを加えて味を整えるのがおすすめです。
キューブ状のコンソメを使用する場合は、細かく砕いてから加えると溶けやすくなります。
パエリアは通常、蓋をせずに調理されるため、水分が蒸発しやすくお米が固くなることがあります。
このため、お米がしばしば固くなる場合は、調理中に一時的に蓋をすると効果的です。
水分がなくなったら、火を止めて蓋をしたまま5~10分蒸らすことで、ちょうど良い柔らかさに仕上がります。
パエリア作りでの失敗原因と予防策
美味しいパエリアを作るためには、前回の失敗から学びたいものです。
お米が固くなる主な原因は、火加減にあります。
普段は炊飯器を使うため火加減を気にすることが少ないかもしれませんが、パエリアをフライパンや鍋で炊く際は特に注意が必要です。
強火で調理すると水分が早く蒸発してしまい、お米が固くなりやすいです。
レシピに弱火で調理するよう指示がある場合は、その通りに慎重に火加減を調整しましょう。
15分弱火で炊いても水分が残っている場合は、さらに加熱を続けることが解決策となります。
料理の質を高めるためには、料理研究家も言う通り、全ての料理を弱火でゆっくりと炊くことが最も効果的です。
パエリアが上手くいかなかった時のおいしい再活用方法3選
せっかく作ったパエリアが、期待通りにならなかったと落ち込んでいませんか?
何とか修正しようと試みたけれど、まだお米が固い状態ですか?
…でも、そんな時でも捨てずに済ませる方法がありますよ。
完全に焦げてしまったわけではないなら、失敗したパエリアを再活用する手段が存在します。
以下に、失敗したパエリアを活かすリメイクアイデアを3つ提案します。
ドリア風アレンジ
焦げた部分を除去し、良い状態の米をグラタン皿に移します。
そこにホワイトソースとチーズをトッピングし、オーブンで焼きましょう。
既に調味されている米を利用するので、意外と美味しいドリアができます。
缶入りホワイトソースを使用しても良いですし、なければチーズだけで仕上げるのも一つの方法です。
リゾット風に変身
硬くて芯が残ったパエリアの米がある場合、それをリゾットにしてみましょう。
リゾットは基本的に生米をスープでじっくり炊く料理ですので、硬いパエリアの米はリゾットに適しています。
焦げた部分を取り除き、残った米にスープを加えて加熱するだけで、手軽にリゾットが完成します。
最後に、豊富にパルメザンチーズを加えて味わってください。
ライスコロッケに変身
パエリアから大きな具材を取り除き、米に少量の小麦粉を混ぜます。
それを球状にまとめ、溶き卵とパン粉をつけて揚げると、スタイリッシュなライスコロッケが完成します。
中にチーズを入れることで、さらに味わい深くなります。
トマトソースやケチャップを添えて召し上がってみてください。
まとめ
パエリアを上手に作るためには、火加減がカギとなります。
米とその他の材料を炒めた後、水と調味料を加えて、弱火でじっくり炊き込むことが重要です。
強火で急いで炊くと、米が固くなりがちです。
もし炊き終わりに米の芯が残っている場合は、少し水を足し、蓋をして再度加熱することをおすすめします。
これにより、米を蒸し煮のようにして火を通すことができます。
もし米の芯が残る問題が解消されない場合は、上記で紹介したリメイク方法を試してみてください。
ドリア、リゾット、ライスコロッケなど、パエリアに既に味がついている米を使用すれば、どの方法も美味しく再利用可能です。