自宅で作るカスタードクリームが、時々粉っぽくなることがありますよね。
材料を正確に量り、レシピ通りに作っても粉っぽさが抜けないのはなぜでしょうか。
カスタードクリーム作りには、見落とされがちな重要なポイントがあります。
この記事では、カスタードクリームが粉っぽくなる主な理由とその解決策、さらに粉っぽさが出たクリームの活用法や、クリームをなめらかにするコツをご紹介します。
カスタードクリームの粉っぽさの主な原因は2点です
カスタードクリームが粉っぽく感じる主要な理由は、加熱が不足しているからです。
ここで粉っぽさを引き起こす、2つの一般的な問題を考察します。
火力が不足している場合
カスタードクリームを作る基本的な方法は、卵と薄力粉を混ぜ合わせ、それにほとんど沸騰した牛乳を加えて加熱することです。
このとき、火力が十分でないと、薄力粉が適切に加熱されず、粉っぽさが残ります。
卵は60℃で、薄力粉は80℃で糊化します。火力が足りないと、薄力粉が十分に糊化しないため、不快なにおいが残ることがあります。
混ぜ方が不十分な場合
もう一つの原因は、加熱中の混ぜ方が不十分なことです。
火にかけている間に、しっかりとかき混ぜていましたか？
カスタードがきれいに光沢が出るまで、十分に混ぜる必要があります。
あるパティシエによると、混ぜ続けることで腕が疲れるほどでないといけないと言われています。
カスタードクリーム作りは、意外と体力を要する作業かもしれません。
カスタードクリームの粉っぽさを解消する方法
カスタードクリームを作った際に粉っぽさを感じることがあるかもしれませんが、そのまま使わずに解消する方法があります。
もし作成したカスタードクリームが粉っぽい場合、加熱が不十分である可能性が高いです。
この場合、鍋に戻して再加熱を試みてください。
再加熱する際は、強火ではなく中火から弱火でゆっくりと加熱し、カスタードが鍋底で泡を立て始めるまでしっかりとかき混ぜ続けることが大切です。
このプロセスを続けることで、カスタードは滑らかになり、光沢が出現し粉っぽさが取り除かれるはずです。
粉っぽさがなくならない場合は、バニラエッセンスや少量の洋酒を加えると改善されることがあります。
これらの成分が、薄力粉の粉っぽさを抑える効果を持ちます。
カスタードクリームのアレンジ方法
カスタードクリームをそのまま使用するのに抵抗がある場合、いくつかのアレンジレシピを試すのも良いでしょう。
チョコレートカスタードやコーヒーカスタード
粉っぽいカスタードにチョコレートやコーヒーを加えると、風味が増し、粉っぽさが感じにくくなります。
チョコレートは湯せんで溶かした後に加え、インスタントコーヒーは細かい粉状のものを使用するか、少量のお湯で溶かしてから混ぜ込むと効果的です。
フルーツグラタン
カスタードクリームに生クリームや牛乳を少し加えて薄め、好みのフルーツの上からかけてオーブンで焼きます。
フルーツグラタンは、カスタードの粉っぽさをフルーツの風味がカバーしてくれるため、美味しくいただけます。
クレープやトースト
カスタードクリームをクレープの具やトーストに塗って焼くことで、粉っぽさが軽減されます。
焼くことによってカスタードの風味が強まり、粉っぽさが目立たなくなる効果があります。
ホットケーキ
ホットケーキミックスにカスタードクリームを混ぜ込むことで、通常とは異なる豊かな風味のホットケーキを楽しむことができます。
ただし、クリームの量が多すぎると生地が重くなるため、量の調整に注意が必要です。
これらの方法で、作ったカスタードクリームを無駄なく、美味しく活用できます。
カスタードクリームの粉っぽさを避けるためのテクニック
カスタードクリームが完璧に仕上がらなかったとしても、次回に向けて粉っぽさを回避する工夫をご紹介します。
薄力粉は事前にふるう
カスタードクリームを作る際、薄力粉は予めふるっておくことが重要です。
この一手間によって、薄力粉がダマになるのを防ぎ、熱がより均等に伝わるようになります。
牛乳は適切に加熱
カスタードクリームに使用する牛乳は、加える前にほぼ沸騰するまで温めてください。
牛乳が充分に温められていないと、薄力粉が適切に糊化せず、粉っぽさが生じる原因になります。
適度な加熱を心掛ける
カスタードクリームを鍋にかけた際は、焦げないよう中火から弱火でじっくりと加熱することが大切です。
この段階での均一な加熱が、クリームの最終的な仕上がりに大きく影響します。
かき混ぜることを忘れずに
カスタードクリームが滑らかに仕上がるかどうかは、かき混ぜ方に左右されます。
材料を加えた後、特に火にかけている最中は、途切れることなくかき混ぜ続けることが必要です。
コーンスターチの活用
多くの伝統的なレシピではコーンスターチは使用されませんが、コーンスターチを加えるとカスタードクリームがさらに滑らかになり、粉っぽさを軽減できます。
粉っぽさに悩む場合は、コーンスターチを含むレシピを試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
カスタードクリームの粉っぽさは、しばしば加熱し足りないことや、材料の不均一な混合が原因で生じます。
完成したクリームが粉っぽい場合、再度鍋にかけ、十分にかき混ぜれば改善されることが多いです。
それでも問題が解消されない場合は、カスタードクリームをアレンジして有効活用しましょう。
次にクリームを作る際は、これらのポイントを再確認し、失敗を避ける準備をしましょう。
