節分の日の夜、子供に早く豆まきがしたいと急かされて、いつもは恵方巻きを先に食べているものの、先に豆まきをしてしまった。
これは節分の作法として間違っていないのかと、気になってしまったことはありませんか?
実際のところ、豆まきと恵方巻きを食べることの順番が決まっているのかどうか、あまり知られていないと思います。
今回は、気になる豆まきと恵方巻きの順序や、正しい作法についてお話させていただきたいと思います。
豆まきと恵方巻きどっちが先か決まりはある?
本来の節分の正しいやり方としては、まず豆まきをして、悪いことを祓っておき、福の神を家に呼び寄せたあとで、恵方を向いて食べる恵方巻きによって、幸福を呼び寄せる方法のようです。
これは、決まりというよりは、あくまでもゲン担ぎ。
そこまで神経質にならなくても、お子さんが小さいうちは愚図って駄々をこねられるよりかは、我慢できない子どもには順番が逆になっても構わないのではないかと思います。
いずれも無病息災を願っての行為ですので、多少のことは神様も目をつぶってくださるはずです!
もちろん、節分の意味が理解できるようになった物心がついてきた年齢に達したお子さんであれば、説明をした上で理解してもらい、正しい方法で豆まきをしてから、恵方巻きをいただくようにすることが良いかと思います。
豆まきの正しい時間帯とやり方
鬼は夜中にやって来ると言われていることからも、本来は、豆まきは夜に行うことが正しいようです。
とはいえ、夜中に豆まきをすることは現実的ではありませんので、実際には夜ごはんを食べる前か食べてから行うようにするのがベターであると言われています。
また、お寺や幼稚園保育園では昼間に行うこともありますね。
やり方としては、鬼を追い払う意味で「鬼はそと福はうち!」と言いながら、豆をまきます。
一般的には、その家庭の主人が鬼の仮面を被り、その他の人が豆をまくと良いとされ、それが主人の役割であるとされています。
ほかにも、年女・年男・厄年の人がすると縁起が良いとされていますよ!
また、「鬼はそと」のときには、玄関や窓など外に向かって豆を投げつけ、「福はうち」のときには、部屋の内部や内側に向かうように豆を投げるようにするのが基本となっています。
恵方巻きを食べる時間帯とやり方
恵方巻きを食べる時間帯は、豆まきと同様夜が適していると言われています。
なぜならこちらも邪気とされている「鬼」が夜に来ると言われているからです。
もちろん、恵方巻きを食べることが夕食となるご家庭も少なくありませんので、その点では、だいたい夜に食べることとなり、特別な注意点はないように思われます。
時間帯としては、夕食時~夜であればとくに何時といった規定や定めはありませんので、ご安心くださいね!
なお、やり方としては、毎年変わる恵方と言われる方角を向いて、恵方巻きを一本、静かに黙って話をすることなく、食べ終えるようにします。
そうすることで幸福が訪れると言われています。
豆まきと恵方巻きの順番はどっちが先?時間帯とやり方のまとめ
すでに年中行事として、あまりにも当たり前のこととなっている節分。
細かいことなどを知らないままに、何となくイベントとして行っている、といったご家庭も珍しくないと思います。
ですが、鬼が夜にやってくることや、悪を追い払ってから福を呼び寄せるといったプロセスを知ることによって、つじつまが合うだけでなく、合点がいくというものですよね。
なるべくであれば、しきたりに従って、正しい方法によって節分を迎えるようにすると、一年間平穏無事に幸多い年とすることが可能になりますよ!
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