いよいよ節分が近づいてきましたよね。
そんな節分に登場する福の神って、どんな神様のことだかご存知ですか?
たとえば、七福神の一人であるかどうか、ほかにもどんな神様が節分と関係があるのか、その役割や由来が知りたい!
といった声にお答えすべく、今回は節分についてのお話をさせていただきたいと思います。
節分で豆まきのときの福の神とは何?役割は?
節分といえば、「鬼はそと福はうち」といった掛け声とともに、豆をまいて、新年の新たなる季節に厄除けと幸福招来を祈願するイベントとしてよく知られているものです。
そのとき、福はうちというときの「福」は、じつは「福の神」のことであると言われています。
福の神というと、狂言の演目のひとつにあるんですね。
おおまかなあらすじ
大晦日の夜に、毎年神社で豆まきをして年を越していた男2人が福の神をまつる神社へ参詣します。
「鬼はそと福はうち」と豆をまいていると、笑いながら現れた福の神が「毎年参拝に来るお前達を金持ちにしてやるから、酒をくれ」と要求します。
酒を受け取った福の神は、早起きをし、他人に優しくし、客を拒まず、夫婦仲良くすると金持ちになれると放言して行ってしまったといった面白い話です。
じつは、日本には八百万の神様がいると言われています。
節分の福の神は、この福の神だけでなく、福笑いやおかめでお馴染みの女性のお面、お多福(おたふく)のことであるともされているんですよ。
ほかにも七福神なども、福の神に該当する神様であると言われています。
ですから、
今年はこの神様に来てほしい!
といった願いを込めて豆を投げることによって、希望した神様があなたの元へやってきてくれることになるわけです。
なぜ節分に豆をまくの?食べる理由は?
なぜ節分に豆をまくのか、素朴な質問ではありますが、なんとなくそういう風習だからと行っていた方がほとんどでしょう。
実はちゃんとした理由があって「豆」をまくことになったとされています。
それは、鬼といった悪い印象のある災害や困難をも彷彿とさせる生き物が「悪魔」や「魔物」などと表現されることから、魔の目、いわゆる「魔目」を「射る」ことで「魔滅(まめ)」を実現しようとしたゲン担ぎが由来となっています。
確かに豆でなくてもいいようにも思いますが、「魔を滅する = 魔滅(まめ)」という意味合いがあるとわかれば、納得ができますよね。
昔の人は、ことわざや知恵袋も含めて、今でも科学的な根拠のある説明ができるようなことを、すでに感覚的に会得していたということはすばらしいですよね!
食べることで、それを克服してしまおう、やっつけてしまおうといったニュアンスがあるとされています。
ちなみに、年齢の数だけ豆を食べると良いとされていますが、じつは満年齢ではなくて、数え年齢の分だけ食べなければならないそうですよ!
知らなかった方、失念していた方は、ご注意くださいね!
節分にでてくる福の神の役割って何?意味と由来をわかりやすく説明!のまとめ
昔々からの当たり前の風習ほど疑うこともなければ、不思議に思うこともなく受け入れてしまいがちですよね?
その由来やどうしてそうなったのかということを、改めて考えてみると、面白い起源やイワレがあるものです。
身近な行事であるからこそ、もっとトリビアを知って、子どもだけでなく身近な方との会話のきっかけにすることもできますよ!
今年の節分は、この神様に来て欲しい!!を願いを込めて、豆まきをされはいかがでしょうか?