「その手は桑名の焼きはまぐり」といえば、江戸時代の伊勢の国、三重県桑名市の東海道五十三次の宿場町(七里の渡し)で、もてはやされた故事成語ですが、今でもとても有名ですよね。
そんな桑名市にもし春先に行く予定があれば、ぜひとも召し上がっていただきたいのが、地元の名産品であるハマグリです。
今回は、 蛤(ハマグリ)の旬の時期はいつなのか、また有名なはまぐりの産地やおすすめの食べ方について、お話させていただきたいと思います。
はまぐりの旬の時期はいつ?
はまぐりは、4月からは産卵期に入ることになるので、その直前である時期、いわゆる「旬」と言われる春先の2月~4月が、身も太くおいしいと言われています。
だからこそ3月3日の桃の節句である「ひな祭り」では欠かせない食材となっているわけです。
ちなみに、産卵期は5月から10月となり、はまぐりも産卵のためにエネルギー消費することになり、肉厚であったり、濃厚な貝特有の旨味が失われてしまう時期になります。
ハマグリの産地で有名なのは?
ハマグリには、内湾性のハマグリと外洋性のチョウセンハマグリ の二種類がありますが、それらは微妙に味の違いや身の厚みなどが異なっていることが知られています。
内湾性のハマグリは、「桑名のハマグリ」で有名な伊勢湾や熊本の有明海などで獲れるものです。
外洋性のハマグリは、チョウセンハマグリと呼ばれるもので、茨城の鹿島灘で獲れます。
ですが、国産のものとなると比較的高級品となっているだけでなく、希少であるためなかなか目にする機会がありません。
実際、スーパーの店頭でよく見かけるはまぐりは、ほとんどが中国や韓国からの輸入物となってしまいます。
ハマグリの食べ方でおすすめなのは?
そんなハマグリのおすすめの食べ方やレシピについてですが、
・貝そのものから出る濃厚なエキスがお出汁となる「焼きハマグリ」
・アレンジを加えた洋風な「バター醤油焼き」
・「ハマグリの中華粥」
・「ハマグリのお吸い物や潮汁」
・「ハマグリの酒蒸し」
といったあっさりとしたお料理の中で、その存在感を発揮する食材となっていますよ!
さらには、パスタレシピとして「ハマグリと菜の花のペペロンチーノ」など、イタリア料理のような、濃いめの味付けのなかでも、風味をアップさせてくれます。
ハマグリの良さは、影で良い仕事をしてくれるところにあるのかもしれませんね。
ほかにも、ハマグリの炊き込みご飯やパエリアといったお米と合わせたメニューにしても、大変美味しくいただけますので、おすすめですよ!
蛤(ハマグリ)の旬の時期はいつ?のまとめ
いかがでしたか?
産地の方やハマグリ漁に従事している方でもなければ、なかなか普段目にすることも少なく、あまり食べる機会もない蛤(はまぐり)。
旬の時期に産地でいただくこととなれば、それは縁起がよいだけでなく、とにかく美味しいと思います。
運気アップすること間違いなしで、栄養価も抜群のハマグリをこの時期いただける幸せを噛みしめちゃいましょう。