賞味期限を1ヶ月以上過ぎた生クリームが冷蔵庫に残っているのを見つけることは、それほど珍しいことではありません。
未開封の状態であっても、賞味期限が過ぎた生クリームの消費はおすすめできません。
生クリームは、新鮮な牛乳を原料とするため、非常にデリケートで腐りやすい食材です。
また、一度開封した後の生クリームはさらに早く劣化する恐れがあるため、購入してからなるべく速やかに、可能ならば2〜3日以内に使い切ることが理想です。
さて、期限が切れた生クリームの適切な取り扱いや、どのくらい持つのかについて、これから詳しくご説明いたします。
ホイップクリームを作る場合、効率的かつ均一な仕上がりのためには電動のホイッパーを推奨します。
期限切れの未開封生クリーム、使用しても安全?
賞味期限を少し過ぎただけであれば、まだ使えるのではないかと考える人もいるかもしれません。
未開封であれば特に、捨てるのがもったいなく感じることがあるでしょう。
しかし、期限が切れた生クリームを使うことはおすすめできません。
ネットで見かけることがある「賞味期限を2ヶ月過ぎても大丈夫だった」という体験談があります。
ですが、外見や匂いに変わりがなくても、品質は確実に落ちており、例えば固まってしまうことがあります。
このため、期限を過ぎた後の使用は控えるべきです。
原料の生乳は基本的に加熱処理されていないため、殺菌されておらず、他の食品に比べて腐りやすい傾向にあります。
賞味期限が僅かに過ぎた程度で安全と見做すのは、リスクを伴います。
開封後の生クリームの日持ち
生クリームを開封した後の正確な保存期間は、製造元からも「賞味期限にかかわらず早めに食べるように」とのみ案内されていて、具体的な日数は明言されていません。
利用者からの報告によれば、開封後2~3日であれば問題なく使えることが多いようです。
ただし、開封により細菌が繁殖しやすくなるため、できるだけ早く消費し、使う前には色や匂いで異常がないか確認することが大切です。
特に、動物性脂肪を多く含む生クリームは腐敗しやすいので、扱いには十分な注意を払う必要があります。
開封時に見つかる粒状の生クリーム、使用上の問題は?
生クリームを開封した際に、小さな塊が含まれていることがありますが、これはどういう意味でしょうか?
このような粒状の物質は、主に生クリームの中の脂肪が結晶化し、分離したもので、実質的にはバターのような性質を持っています。
経過時間によっては、これらの脂肪分が自然に固まって分離することがあるほか、かき混ぜる過程で結晶化する場合もあります。
普通に考えれば、このような粒状の固まりは、ゆるやかにかき混ぜることで溶け込み、生クリームを元の滑らかな状態に戻すことができます。
しかしながら、どれだけ混ぜても解消されない場合は、生クリームが劣化している可能性があります。
そのような時は、色や香り、味わいをしっかりと確認し、使用するかどうかを慎重に判断してください。
賞味期限を過ぎた生クリームを活用したアイデア
もし賞味期限が過ぎた生クリームを持っていて、捨てるのが惜しいと感じるなら、問題のない外見やにおいを確認した上で、自己責任で冷凍して活用する方法があります。
手軽に作れる冷凍用ホイップクリーム
1.生クリームをしっかりと泡立ててホイップクリームを作ります。もし甘みが欲しい場合は、生クリームの量の約10%の砂糖を加えると良いですよ。(手動よりも電動ミキサーの方が楽です)
2.しっかりと泡立てた後、ゆっくりと混ぜ合わせて滑らかに整えます。
3.ホイップしたクリームを絞り袋に入れ、金属トレイに小分けにして冷凍庫で凍らせます。
4.しっかりと凍ったら、保存用袋に移して冷凍保存。コーヒーのトッピングやパンケーキに添えても美味しいです。解凍する場合は、冷蔵庫で30分ほど置いておくと丁度良く解凍されます。
ジャムを加えたアイスクリーム作り
1.生クリーム1パックを砂糖を加えてしっかりとホイップします。
2.全卵2個に小さじ4の砂糖を加え、白っぽくなるまでしっかりと泡立てます。
3.ホイップしたクリームと泡立てた卵を混ぜ合わせ、お好みのジャムを適量加えて混ぜます。
4.混ぜた材料を冷凍用の密閉容器に入れ、冷凍庫で1時間ほど固まらせた後、スプーンで軽くかき混ぜます。これをもう1~2回繰り返してから完全に固めれば、手作りアイスクリームの完成です。
まとめ
賞味期限が過ぎた生クリームの、上手な使い方をご紹介しました。
- 未開封であっても、賞味期限が過ぎた生クリームは基本的には使用しないことが望ましい
- 開封済みの生クリームは、なるべく早く使い切るべきです
- 生クリーム内の固まりは脂肪分が固まったもので、異常がなければ使っても大丈夫
- ホイップした後に冷凍することで、長期間保存することが可能です