廃棄するのが難しく、自宅に保管してあった二年ほど前の灯油。
でも、灯油が腐るなんて聞いたことないから、使ってもよさそうで迷う。
灯油を廃棄するのは手間がかかるため、余ったものを有効活用したいですよね。
今回は、1~2年前の灯油を使用する際の注意点についてご紹介します。
使用する際のリスクや灯油の劣化の見極め方など、事前に知っておくことで予期せぬ問題を防げます。
皆さんのお役に立つ情報を提供できればと思います。
2年前の灯油は使ってもいいのかどうかや、見分け方、処分方法についてご紹介します。
2年前の灯油はまだ使えるか?
灯油には使用期限は特にありませんが、保管の仕方でその期限は大きく変わってくると言われています。
たとえば、灯油用のポリ容器に入れておいたり、古いポリ容器は交換しておいたり、直射日光の当たる場所や高温多湿の場所を避けるだけでも長持ちさせることができます。
なので、一応の目安としては、次の冬までであれば保管可能となっています。
でも、自分でできる最大限の保管方法を取っていたとしても、劣化してしまうことは致し方のない事実です。
タンクに入れてあったからといって、空気が全く入ってこないかというとそういうわけでもありませんし、空気だけでなく、光による劣化も同時進行で起こっているのです。
目には見えない化学変化が少しずつ少しずつ進みますので、1年ならぎりぎり、2年も経過してしまうとやはり使用は諦めた方が無難だと言えます。
灯油が劣化してるかも!?見分け方は?
もちろん、灯油の保管状態がよくない場合には、もともと無色透明に近かった色も黄色く変色してしまいます。
臭いも通常の灯油とは違って、臭みが出てきます。
見た目にもニオイにも変化が現れているようでしたら、異常燃焼や機器の故障の原因になってしまいますので、使わないようにしましょう。
さらに、常温で自然発火する可能性はほとんどありませんが、陽のあたる場所に放置してしまっていれば、紫外線によって変質してしまうのです。
徐々に酸化劣化していき、成分が変わってきて変質します。
そのため、劣化した灯油を安易に使用すると、不完全燃焼や異常燃焼などを引き起こし予想外の事故を招きかねません!
では、使えなくなった灯油を処分するには、どうすればいいのでしょうか?
2年前の灯油を処分する方法は?
最もオーソドックスな処分方法は、ガソリンスタンドや石油販売店などに廃油として引き取ってもらって処分してもらうことです。
その際にも、無償で引き取ってくれるところと費用がかかるお店とがありますので、事前に電話で確認しておくと良いかもしれません。
2年前の灯油は、ガソリンスタンドに持って行けば、基本的には無料で引取ってもらうことができます。
一方で、少しだけ残ってしまって、引き取ってもらうほどではないといった場合についてですが、新聞紙やボロ布に染み込ませた後、濡らした新聞紙か布で包んでポリ袋に入れて燃えるゴミとして出すことができます。
また、ホームセンターなどに売っている、廃油処理用のボックスに入れて、燃えるゴミの日に出すことも検討しましょう。
各自治体によってもゴミ出しの分別や、処分方法に違いがありますので、役所に問い合わせることがベターです。
2年前の灯油は使えるか?劣化の見分け方と処分方法のまとめ
食べるものでもないし、期限が明示されているものではないから、多分大丈夫といった過信をして使用してしまうと、灯油によってさまざまなトラブルに見舞われることになってしまいます。
ケチって使い続けることによって、逆に多額の費用が発生しかねない事態に陥ってしまっては元も子もありません。
灯油は正しく使用し、正しく処分するようにしたいものですね。
以上、2年前の灯油はまだ使えるか?劣化の見分け方と処分方法についてのお話でした。