日々の天気予報やニュースなどを見ていると、たびたび耳にする「日本気象協会」や「気象庁」。
しかし、文字だけ見るとどちらも気象のことを扱っているように思えて、何が違うのか分かりませんよね。
今回は、そんな2つの違いについて紹介していきます。
日本気象協会と気象庁の違いは?分かりやすく解説
それでは、具体的にそれぞれの業務内容を見ていくことで、違いを説明していきますね。
日本気象協会とは?
気象情報のサービスを行う一般財団法人です。
気象情報のサービスとは、具体的に「気象予測情報」「気象資料の伝達・配付」「気象知識の普及」「気象機器の販売」「気象庁刊行の資料の販売」などです。
気象庁とは?
日本の気象業務を行う国土交通省の外局。つまり国の機関です。
気象業務は気象業務法によって定められています。
具体的に何をするところかといえば、「天気予報」「地震情報」「火山情報」「津波情報」などがあります。
警報や注意報などの発表は、気象庁もしくは気象台になります。
ちなみに気象台とは?
気象台は気象庁の機関のひとつで、ほぼ各都道府県にあります。
各地域の気象観測や、天気予報などが業務です。
各地域の気象警報を出したりするのも、気象台からです。
話はそれましたが、二つの違いをまとめてみると、気象庁は国の機関で気象観測を主にしていて、日本気象協会は一般財団法人で気象情報の伝達を主にしているということですね!
日本気象協会と気象庁ってどんな関係なの?
上記のとおり、気象庁は主に気象情報の提供をしています。
つまり、自然現象の観測データを収集し、スーパーコンピューター等で観測。
その情報を民間会社や法人などに、提供しているということです。
そして、法人や民間会社などは提供してもらった情報を元に、天気予報をしています。
それを発表するためには、気象庁長官の許可を受けた「予報業務の許可事業者」である必要があります。
その許可事業者の一つが日本気象協会ということです。
予報業務の許可をもらっていない事業者が天気予報を発表するのには、気象庁もしくは日本気象協会などの許可事業者から予報情報を提供してもらい、発表していることがほとんどです。
つまり、テレビやウェブサイトなどの天気予報は、気象庁の情報そのものか、気象庁の情報を元に天気予報をしている予報業務の許可事業者が発表しているものを、皆さんにお届けしているということです。
気象庁と日本気象協会の関係は、ライバルではなくパートナーといった感じですね!
日本気象協会と気象庁の違いは?関係はライバル?パートナー?のまとめ
ちなみに、どちらが提供した情報の天気予報が当たるのか気になりませんか?
これについては、気象庁は精度を公表していますが、日本気象協会の方は精度を公表していないので正確に比較することができないんですね。
日々の天気予報にそれほど大差があるという事ではありませんが、
これから天気予報を見る際には、どこが提供している情報なのかを見てみるというのも面白いかもしれませんね。